最新の農業新聞 上伊那の話題

モモ出荷最盛期/収穫量に期待

更新JA上伊那

JA上伊那管内でモモの出荷が最盛期を迎えている。管内の果実が集まるJA上伊那果実選果場では昨年より3日ほど早く出荷が始まった。主力である中生種「あかつき」は7月下旬に始まり、今年度は春先の凍霜害などの影響がなく、品質・収穫量ともに良好。昨年より多い約40トンの出荷を見込んでいる。
8月2日には、選果員15人で約480コンテナ分の選果作業を行った。作業では選果員がキズや形を目視で確認。その後、大きさや着色をみる外観センサーと、糖度や熟度などをみる内観センサーを使って判別し、規格ごと箱詰めする。
同選果場では生産者が朝収穫したモモを当日の午後から選果。その日のうちに徳島や浜松の市場へ向けて出荷する。また、JA農産物直売所「ファーマーズあじ~な」や「とれたて市場」「ファームテラスみのわ」などにも出荷している。
同選果場の兼子敦場長は「モモはキズが付きやすいため素手で作業し、やさしく扱うことに気をつけている。今年は出荷量も多いが、正確で丁寧な作業を心掛けていきたい」と話した。

伊那支所で七夕営業/顧客満足度向上につなげる

更新JA上伊那

JA上伊那伊那支所は顧客満足度(CS)向上を目指す取り組みの一環として、8月5日、昨年に続き、窓口の職員を中心に浴衣や甚平で来所者を出迎えた。また今年は新たな企画として、支所のロビーに伊那市立伊那小学校1年生の願い事が書かれた天の川や七夕飾りが展示された。
同支所は金融共済課の職員が中心となり、CSミーティングを月2回開催。「組合員及び地域利用者に満足してご利用いただくにはどうしたらよいか」をテーマとした活動を計画している。
今回は旧暦の七夕に合わせて、浴衣営業を計画。8月5日限定で行い、来所者から好評だった。
また今年は新たな企画として、願い事が書かれた天の川や七夕飾りを展示した。願い事は管内にある伊那小学校1年生95人に依頼。同校は1人1枚ほど記入し、同支所で周辺の装飾とともに飾りつけ展示した。
担当のJA職員は「JAを身近に感じて『また来たい』と思ってもらえたらうれしい。これからもいろんな活動を計画し、続けていきたい」と話した。
天の川等の展示は8月16日まで展示する予定だ。

インターン生として高校生受け入れ/興味のある職種で実習

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JA上伊那は毎年、依頼のあった高校からインターン生を受け入れている。8月2日、3日は伊那市高遠町の長野県高遠高等学校の春日佑仁さん(16)と高見花さん(16)の2人を受け入れた。
このうち春日さんは伊那市上牧の営農経済部農業機械課農機伊那センターで実習した。2日間を通して、コンバインの刃の付け替えや生産者のもとへ農業機械を納品するのに同行したりと、JAの担当職員からさまざまな作業を教わった。
春日さんは幼いころ、祖父に農業機械に乗せてもらったことがきっかけで農業機械が好きになり、今回は自ら同JAに行きたいと進路担当の先生に申し出て参加したという。
春日さんは「好きな農業機械に携われた2日間は貴重な経験も多く、仕事としてもとても楽しかった。将来は農業機械に携わる仕事に就きたい」と目を輝かせた。実習を担当したJA職員も「2日間の実習にも関わらず、自らの経験になればと一生懸命に取り組んでくれた。卒業したら就職してほしいくらいだ」と太鼓判を押した。
高見さんはサービス業に興味があり、進路担当の先生に相談したところ同JAを紹介され、南箕輪村のJA上伊那農産物直売所「ファーマーズあじ~な」と資材店「JAファームいな竜西店」を1日ずつ実習。今回の経験から「実習を通じて自分に足りないところがまだまだあるなと痛感したが、皆さんが優しく接してくれて楽しく実習ができた。サービス業は自分に合っているなと感じることができた」と話した。

もち麦の販売開始/遊休農地の活用/農事組合法人南福地ファーム

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伊那市富県の農事組合法人南福地ファームは8月1日から地元の直売所などでもち麦の販売を始めた。同法人では一昨年から遊休農地の活用や景観保全のため、もち麦の栽培を開始。今年は昨年より450キロ多い約1トンを販売する。2日には同法人の事務所で販売に向けた袋詰め作業などの準備が行われた。
同法人では国内の生産が少なく、上伊那地域でもまだあまり栽培されていないもち麦に注目。同法人が主に栽培する水稲に使う機械を使用でき、栽培にもあまり手がかからないといった利点もある。また、もち麦は食物繊維を豊富に含むことから健康食品としても近年人気を集めている。
同法人は大麦「ホワイトファイバー」を昨年10月に約30アールへ播種。無農薬で栽培し、約1.4トンを収穫した。今年は、凍霜害の影響がなく、収穫時期の6月に雨が少なかったことで品質・収穫量ともに良好だった。収穫後には乾燥や精麦・袋詰め作業を行い、地元の直売所などで販売している。また、地元の子供たちに親しんでもらうため、保育園や小学校などにも寄贈する。
同法人の牛山喜文組合長(75)は「これからますます遊休農地が増えることが心配される。もち麦を栽培することで景観を守り、楽しく作業して組合員の絆や輪を強くしたい」と話した。

食べて応援!上伊那の畜産/地元農家をJAや行政が応援

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JA上伊那営農経済部は、畜産農家を応援することを目的に「食べて応援!上伊那の畜産」を企画した。同JAや伊那市役所、JA全農長野などに牛肉の予約注文を呼びかけ、7月29日、肉の日にちなんで注文のあった施設へ配達。上伊那産牛肉の消費拡大と地産地消に取り組んだ。
現在、全国的に畜産農家は飼料価格の高騰が課題となっており、令和2年度と比べ1tあたり約4万円値上がりしている。ほかにも燃油や電気代、資材といった畜産を営む上で必要不可欠な経費も高騰し、経営を圧迫している。そこで同部は厳しい状況においても日々地元消費者を中心に安全安心な畜産物を提供している畜産農家の応援になればと企画した。今回は肉牛農家への支援として、上伊那管内で飼育された牛2頭を手配。「信州アルプス牛ロースステーキ」や「信州アルプス牛カタロース焼肉」など4種の注文を取りまとめた。
この日は朝から伊那市狐島のJA本所にパック詰めされた牛肉が届き、職員が配達場所ごとに仕分け。このうち伊那市役所へは同部の松﨑正和部長と職員2名が配達し、伊那市役所農林部の柴公人部長らが受け取った。
同JA営農経済部畜産課の木嵜章夫課長は「注文いただき、食べた人からは『おいしかった』との感想もいただいている。肉牛は食べてもらうことで初めて消費につながるので、今後も地元産のおいしい牛肉を食べることで『地産地消』に貢献するとともに地元の肉牛農家を応援してほしい」と期待した。
今後は養豚農家支援のため、上伊那産豚肉の消費拡大にも取り組む予定だ。

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