最新の農業新聞 上伊那の話題

集落営農組織ネットワーク代表者会議

更新“農業”への取り組み

JA上伊那は11月28日、伊那市のJA本所で「集落営農組織ネットワーク代表者会議」を開いた。農事組合法人など38組織の代表者やJA関係者など約130人が出席し、課題の共有や連携強化を図った。
同ネットワークは、地域の農地を守り、農業生産基盤を維持・拡大していくためには集落営農組織の役割が重要であると考え、2011年に設立。地域や集落を越えて課題を整理し、農業生産基盤の強化や経営発展に向けて認識を共有することを目的に毎年この時期に会議を開いている。
この日は「消費税軽減税率やインボイス制度の影響について」や「10年後を見据えた上伊那の農業と組織運営の再認識」などの情報提供があった後、一般社団法人農政調査委員会の吉田俊幸理事長の「集落営農組織に求められる対応と提言」と題した講演が行われた。
吉田理事長は、地域における集落営農組織の重要性に触れ、人手不足などの課題解決に向けた取り組み事例を紹介。「スマート農業こそ集落営農の出番だ」と熱演した。
また意見交換会では「集落営農組織の発展と地域を守るための方策」について全体討議が行われ、組織間の連携が必要になってくることを話し合った。
JAの下村篤営農経済担当常務は「地域を守るための幅広い情報共有ができた」と話した。

買い物の拠点に・エーコープ飯島店が新装開店

更新“地域”への取り組み

上伊那郡飯島町の民間事業者「有限会社エーコープ飯島」が、JA上伊那から経営委託を受け営業していたA・コープ飯島店が12月5日、「エーコープ飯島店」としてリニューアルオープンした。開店前にはJAや町などの関係者らでテープカットを行い、開店を待ちわびた大勢の地元住民が訪れた。
A・コープ飯島店は、JAの直営店だった2001年に同社に経営を委託し営業を続けてきたが、施設の老朽化や消費税増税対応で費用がかさむため、9月末に閉店する予定だった。しかし町には大きな買い物店がなく、地域住民への影響が出てしまうことが懸念されるため、町とJAで改修工事やレジ更新費を負担。1ヶ月ほど改修休業し、再び開店に至った。
店内は床や壁の張替えなどで内装がきれいになり、照明もLED化し明るくなった印象。冷蔵庫の入れ替えや調理室の改修も行った。
同社社長の古川剛さん(52)は「町やJA、地域の方々の支援のおかげで再開できた。町の中心となるように、社員一同努力していきたい」と話した。
JAの飯島地区吉川順平理事は「町が空洞化しないよう、また明るい町になるように、今後も協力していきたい」と話した。

信州の力士をもっと身近に/ナイスマーム「なるほど大相撲講座」

更新“くらし”への取り組み

JA上伊那は、11月20日、同JAの女性組織「生活部会」の60歳以上の生活班員を対象にした「ナイスマーム講座」の第4回目を開いた。
同JA営農経済部園芸販売課の中畑裕雅さんを講師に「なるほど大相撲講座」と「JAの花育の取り組み」の2部構成で開催。76名が参加した。
第1部「なるほど大相撲講座」では、長野県出身の関脇御嶽海の後輩で、高校時代まで稽古を共にしていた中畑さんが、まわし姿で登場。四股やすり足など、稽古の基本やその意味を説明しながら実際に披露し会場を沸かせた。
また、御嶽海関とのエピソードや「相撲は大きいから勝てるわけではない。小さい力士の技を見て楽しんで欲しい」と経験者ならではの大相撲の見どころを話した。
第2部の「JAの花育の取り組み」では、上伊那が全国一の生産量を誇るアルストロメリアの栽培の流れや花を長持ちさせる工夫などを紹介した。
参加者からは、球根の管理について質問があり、中畑さんは「一旦掘り出して保管し、また植えることで翌年も花を咲かせる確率が高くなる」とアドバイスした。質問した参加者は「掘り出すのは手間のかかることだが、美しい花が咲くことを楽しみにやってみたいと思う」と話した。
今年度のナイスマーム講座は今回が最終回で、参加者には、管内で栽培されたアルストロメリアなどを使ったブーケがプレゼントされた。同JAでは来年度も生活班員の枠を超えての仲間づくり、生涯現役を目指し「わたしらしく輝き続けるために」をキャッチフレースに講座を開く予定だ。

家畜の御霊に感謝を奉げる/畜魂祭厳粛に開催

更新“地域”への取り組み

JA上伊那と同JA畜産部会協議会は、11月25日、伊那市のJA本所で「畜魂祭」を開催した。
同JAでは、牛や豚、鶏、兎など畜産事業のために犠牲となった家畜に対して鎮魂を奉げる儀式として毎年畜魂祭を行っている。
酪農部会や肉牛部会、中小家畜部会の部会員と家畜保健衛生所などの関係者ら約70人が出席。出席者らは、神主の祝詞に合わせ、犠牲となった御霊に感謝し、代表者が玉串を奉てんし畜魂に祈りを奉げた。
同JAの御子柴茂樹組合長は、2月に宮田村で発生したCSF(豚コレラ)や、10月の中川村の県農協直販の養豚施設の火災にふれ「犠牲となった家畜の御霊に感謝しながらそれぞれの思いを馳せていただく日にして欲しい」と挨拶した。

農業の楽しさを感じて・チャイルドファーム各地で

更新食農教育

上伊那の若手農業者でつくるJA上伊那青壮年部の「チャイルドファーム21」活動が、各地で行われている。農業体験を通じて、子どもたちに農業の楽しさや自然の恵みを実感してもらおうと、各支部でさまざまな活動を行っている。
富県支部は11月20日、伊那市の富県保育園で「もちつき大会」を開いた。富県保育園と新山保育園の園児ら約50人が参加。田植えから稲刈りまで、一緒に育て収穫したモチ米を使い、収穫の喜びを実感した。同支部では、同園すぐ横の水田に苗を植えることで、生長過程も観察できるように工夫した。
園児らは部員に支えられながら杵を持ち、「よいしょ!よいしょ!」と楽しそうにもちをついた。田中晃司支部長は「食べ物ができるまでがこんなに大変なんだということを感じて欲しい。この経験を忘れないでもらいたい」と話した。
また東春近支部では27日、同市の東春近保育園で園児約45人とチューリップの球根の植え付けを行った。同地区では米に次いで花の生産が多いことから、花に関する食農教育を行っている。
園児らは1人2個ずつ球根をもらうと、部員5人に指導を受けながらプランターに植え付けた。園児らは「タマネギみたい」と珍しそうに球根を持ち、土と触れ合った。
酒井雅彦支部長は「土をいじる楽しさと、球根が花になっていく過程を知ってもらいたい」と話した。

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