最新の農業新聞 上伊那の話題

JAへ意見要望 事業反映

更新“地域”への取り組み

長野県のJA上伊那は11月下旬の2日間、管内6支所の支所長・次長が組合員の自宅や農業法人に出向き、対話する訪問活動を行った。訪問先は農産物出荷量の上位者。JAに対する意見や要望を聞き取った。
同JAでは、JA自己改革の一環として、昨年から常勤役員らによる訪問活動を行っている。個別に具体的な意見を聞き、今後の事業に反映させることが目的。実際に「金利を下げてほしい」という声を受けて、金利を引き下げるなど要望に応えている。
南箕輪支所では初日に、6戸の組合員を対象に訪問活動を行った。唐木敏秀支所長が自己改革の実践状況を伝え、意見を交換。また、正しくJAを理解してもらうために、日本農業新聞の普及運動も併せて行った。
組合員からは「話しやすい」「JAの状況など、来てもらって分かることもある」などと評価する声が上がった。
唐木支所長は「組合員からの声はJAへの期待と同じ。大事に吸い上げながら、なくてはならないJAにしていきたい」と話した。

販売高前年上回る

更新“農業”への取り組み

JA上伊那野菜部会は11月下旬、果菜類専門部の出荷反省会を伊那市のJA本所で開いた。管内生産者約80人が出席。2018年度の出荷実績や販売促進の結果を報告した。19年度の野菜生産販売方針を示し、目標販売高21億5000万円に向けて生産者とJAが一体となって取り組んでいくことを確認した。
今年は夏の高温・干ばつ、9月の長雨による日照不足、台風21号の直撃などで、野菜全般の出荷量が落ち込んだ。ただ、全国的に出荷量が減少したことから販売環境は良好で、価格は高く推移。販売高は前年を上回る結果となった。
19年度の目標販売高に向けた方針として、異常気象を前提とした対策を講じることや、契約取引による販売力強化、選荷選別の省力化の検討などが示された。
各専門部で分科会も開いた。JAの主要品目の一つ、スイートコーン専門部では、岐阜中央青果の朝倉紀和執行役員部長が市場動向を説明。「上伊那は盆すぎからの産地として評価が高い。9月上・中旬まで出荷できるような作付けをお願いしたい」と強く要望した。
JAの下村篤常務は「生産者の声をもらいながら、新たな市場流通の開拓に努めていきたい。農業所得増大に向けて、少しでも力添えできれば」と話した。

保育園で餅つき、収穫の喜び実感

更新食農教育

JA上伊那青壮年部富県支部は11月下旬、伊那市の富県保育園で餅つき大会を開いた。同園と新山保育園の園児ら約70人が参加。田植えから稲刈りまで、一緒に育てて収穫したもち米を使い、収穫の喜びを実感した。
子どもたちに農業や自然を身近に感じてもらおうと同部が行う農業体験「チャイルドファーム21」活動の一環。同支部は、同園すぐ横の水田を使い、成長過程の観察もできるように工夫した。
園児らは部員に支えられながらきねを持ち、楽しそうに餅をついた。ごまやあんこを付けて餅の味を堪能した。
田中晃司支部長は「食べ物ができるまでが、こんなに大変なんだということを感じてほしい。この経験を忘れないでもらいたい」と話した。

切り花の部門で、駒ケ根市が銀賞

更新“農業”への取り組み

アルストロメリアやカーネーションの生産が盛んな駒ケ根市は11月から来年4月24日まで台湾で開かれている「2018台中フローラ世界博覧会」で、国際園芸家協会(AIPH)が主催する国際室内花きコンクールに同市の花を出品した。コンクールには37カ国が参加。切り花部門には13作品が出品され、同市の作品が銀賞を受賞した。
作品は「花は言葉、言葉は花」のコンセプトで、「WE LOVE TAICHUNG CITY FROM KOMAGANE」とかたどった枠に鮮やかなピンク色のカーネーションや、淡いクリーム色のアルストロメリアなど約4000本を飾った。同市は2012年から台中市と交流をしていて、作品の背景には交流時の写真を展示。これまでの交流に対する感謝を込めた。
JA上伊那花き部会や駒ケ根花卉(き)生産者会議、南信ハウスカーネーション組合が協力して出品した。
11月上旬には駒ケ根市の杉本幸治市長や花き生産者、同JAなどの関係者約30人が会場を訪れた。同市でアルストロメリアを生産する清水千博さん(79)は「輸送が心配だったがきれいな状態で咲いていた」と喜んだ。
JA関係者も「どちらの花も花持ちが良いので、品質の高さもPRできた」と話した。

若手農業者サポート、学習の場を提供

更新“農業”への取り組み

JA上伊那駒ケ根支所は11月中旬、「駒ケ根市若手農業者の会」を同支所のアイパルで開いた。これからの農業を担う若手農業者に、学習の機会や相互に意見や情報交換ができる交流の場を提供し、地域農業の一層の活性化を図る。
対象は、同支所管内の50歳以下の農業者や、経営を引き継いだが先代が各種事業に参加しJAの会合への参加機会が少ない農業者など。野菜農家を中心に19人が参加した。
農作物の生育状況や販売情勢、来年度の米生産について説明した他、農薬に関する学習会を行った。
農薬メーカーのシンジェンタジャパンの岡山直人さんが、害虫の基礎的なことや農薬の分類、殺虫剤の抵抗性発達について説明。「自分の畑にいる害虫を把握し、いくつかの農薬をローテーションしながら使うことが重要」と話した。
同支所営農経済課の伊藤喜代司課長は「これからを担う若手がしっかりと学習し、農業がしやすくなるようにサポートしていきたい」と話した。

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