最新の農業新聞 上伊那の話題

組合・地域に信頼される職員に

更新“くらし”への取り組み

JA上伊那は3月31日、2020年度新規採用職員の入組式を伊那市のJA本所で開いた。今年は管内出身が中心の18歳~24歳までの15人(男性6人・女性9人)が入組。一人一人に御子柴茂樹組合長が辞令を手渡した。
あいさつで御子柴組合長は「何を求められているのか聞き取る力をつけ、チームの一員として頑張って欲しい。3年後、10年後も活躍できる職員になって欲しい」と期待を込めて激励した。
新規採用職員を代表して誓いの言葉を読み上げた今井智也さん(22)は「長野県・全国でも誇れる職員になれるよう、多くのことを学び、組合員の皆様の声を聴き、一日も早く信頼される職員になりたい」と決意を述べた。
新規採用職員は4月1日からそれぞれの職場に配属され、3ヵ月の試用期間を経て正式に正職員となる。

金融窓口も「出向く体制」へ、4月から金融移動店舗本格稼働

更新“くらし”への取り組み

JA上伊那は3月24日、4月から本格稼働を始める金融移動店舗「かみま~る号」のオープニングセレモニーを開いた。御子柴茂樹組合長ら関係者約20人が出席しテープカットを行い安全な運行を祈願した。
同JAは2019年からの長期構想・3ヵ年計画による機構改革で3月末に24ある支所のうち9支所を閉所し、4月からは「12支所と3金融店舗」の体制となる。閉所する9支所の金融窓口利用者の利便性向上と『暮らしの充実』を目的に金融移動店舗の導入を決めた。昨年4月に1台目の金融移動店舗を導入し、閉所する支所を中心に試行運行を始めた。
今回2台目となる新店舗を導入。4月からは2台体制で管内を巡回する。2台体制となることで試行期間は週1回の営業だった場所は週2回に、隔週の場所は週1回に営業日数を増やしさらに利便性の向上を図る。
営業時間は各拠点1時間半ずつ。貯金の入出金や公共料金の支払いなど窓口とほぼ同じ業務を行う。購買移動店舗「ファミマ号」も同行し、食料品や日用品の購入もできる。
御子柴組合長は「かみま~る号はATMとは違い人が対応するので、地域の皆さんの交流の場としての活用やファミマ号で買い物もできる『上伊那的な事業』を展開していく。組合員から大変便利だと言ってもらえる体制を全力を挙げて、進めていきたい」と挨拶した。

農家支援に協力、市役所で農畜産物販売

更新“農業”への取り組み

JA上伊那は3月18日、伊那市役所で職員向けに地元の農畜産物を販売した。この取り組みは新型コロナウィルスの感染拡大防止対策で影響を受ける上伊那地域の農家を支援する目的で実現した。
退庁時間に合わせて、上伊那の特産のアルストロメリア60束、若手酪農家が企画開発した「酪農家のおもてなし牛乳」300本、みはらしいちご園のイチゴ200パックを販売した。多くの職員が列を作って買い求め、用意した品物があっという間になくなった。
出荷最盛期を迎えるアルストロメリアは式典やイベントの規模縮小や中止の影響で需要が落ち込み、市場価格が下落。牛乳は小中高校の一斉休校による学校給食停止の影響を受け余剰となり、現在は県外の工場へ受け入れを依頼し廃棄を免れている状況だ。例年イチゴ狩りでにぎわう、農業公園みはらしファーム一体も観光バスの予約キャンセルが続き大きな影響が出ている。
この状況が続くと農家の収入が減少し、農家経営にも大きな影響が出ることが予想される。そこで同JA、上伊那農政対策委員会、JA花き、酪農、肉牛部会各部会長などから伊那市長へ生産農家に対する経営及び購入支援について要請を行った。それを受け、今回の販売が計画された。
白鳥孝伊那市長も購入し「依頼を受けできることからやろうとその場で今日のイベントを決めた。様々な分野が影響を受ける中、各分野が連携し支援を進めていきたい」と話した。
同JAの髙橋英明営農経済部長は「少しでも農家の支援になればという思いで市へ依頼したところ快く受けていただいた」と感謝を述べ「1日でも早く収束し農家が今まで通りの生産が続けられるよう支援していきたい」と話した。今後管内他行政にも協力を依頼する予定だ。

ブロッコリー育苗順調・例年より良い品質

更新“農業”への取り組み

JA上伊那管内では、春作ブロッコリーの定植に向け育苗が進んでいる。暖冬による2月の高温により、生育は順調。定植は例年通り3月下旬から始まる予定だ。
伊那市西町の「やーくんfarm」でブロッコリーを栽培している小池正倫さん(47)のハウスでは3月13日、ブロッコリーの育苗管理が行われていた。今年は第1回目の播種を1月中に実施。2月までに4回の播種を行い、現在約2万本を育苗している。小池さんは「暖冬のおかげで、いつもより苗がしっかりできている。定植は例年通りだが、植えてからの生育が良く、出荷はいつもより早くなりそうだ」と話す。
同JA管内でのブロッコリー栽培は春から秋にかけて生産されていて、最盛期は春と秋。春作は5月中旬から出荷が始まり、出荷最盛期は6月中下。今年は管内で約50ヘクタールの作付けを計画している。
またブロッコリーは同JAの野菜の主力品目。アスパラガス、白ネギに次いで3番目に多く栽培されていて、野菜の超重点品目にも位置づけられている。年間販売高4億円を目標に掲げている。
小池さんは「育苗が良いと物も良くなる。いい品質のブロッコリーが出荷できるようにしていきたい」と意気込む。

友好都市の新宿区卒業生へ・伊那市特産のアルストロメリアを贈る

更新“地域”への取り組み

伊那市は3月16日、JA上伊那と協力し、同市の友好都市である新宿区の区立小中学校卒業生に上伊那産アルストロメリアを贈るため、同市西町の防災コミュニティセンターで花束の加工作業を行った。
この取り組みは今年で3年目。卒業記念に特産のアルストロメリアを贈ることで、上伊那地域のことを知ってもらうことや、花をより身近に感じてもらうことが目的。新型コロナウイルスの影響で中止も検討されたが、休校で寂しい思いしている児童や生徒に元気を届けようとの思いもあり、今年も贈呈を決めた。
同日、市やJAの関係者ら14人がアルストロメリアのラッピング作業を行った。ピンクや黄、赤などの花が用意され、1本ずつ専用のセロファンに包み、リボンをつけた。花には、同市の白鳥孝市長から卒業生に向けたメッセージと花言葉「未来への憧れ、持続」を紹介したカードを添えた。
この日加工した花束は約1,000束で、19日に卒業式が予定されている中学校10校に贈呈される。21日には小学校と養護学校30校分の花束約1,700束を加工する予定だ。
作業にあたった同市文化交流課の北原節子課長は「一つ一つ愛情込めて作った花束を見て、少しでも元気になってもらいたい。また、新型コロナウイルスの影響を受けたアルストロメリア生産者の一助になれば」と話した。

一覧を見る